愛してないと言いながら
あまのじゃくに視線を反らして
だけど愛してると言いながら
私の心に爪をたてる
愛しい貴女は
羽根をもがれた天使の様に純粋で
零れ堕ちた空の雫を想わせる程に汚されていた
灰色淋歌
侵食される確かなものにどこかしら痛みを感じるのは何故でしょう
…答えはきっと在るべきではナイものが存在してしまうから
唐突に現れた想いを許せないのは何故でしょう
…答えはきっと許せないのが「私」じゃないから
私はとうの昔に容認してるというのに
貴女はそれでも許さない
貴女は確固として否定する
「あんたなんか大嫌いだわ!」
叫び睨み走り去る彼女の姿を思い出した
彼女の瞳に涙を見た
彼女の顔が歪んでいた
そんな彼女が愛おしかったといえばそれはけして嘘ではなく
そんな彼女が可愛く感じたといえそれはば確かに確固たること
だからわかっているというのに
私は容認しているでしょう?
私の腕へ収まりながら
貴女はまだ認めないの?
「だってアンタのそれは私に限ったことじゃないじゃない、そーゆーとこがムカつくのよ」
彼女はそう言いながら綺麗な顔を歪めた
私の髪が彼女にかかり
彼女の黒に亜麻色が混じる
彼女の服はもう私のそれと違う色
組み倒した視界に彩る白はもういない
モノトーンに分かれる
淋しさに気付かないふりをして
彼女に歌わせる灰色淋歌
貴女だけよ、と言ってあげられない私を残酷だな、と言ったのは
たしかかつての彼女と同じ立場に立ち私を見据えた少女だった
突き落とした事を悔やみはしない
彼女はまた上がってくるもの
そう思うのに黒に染まる彼女を見るとえもしれぬ感情が溢れ出す
私は彼女をこんなにも想っているのに
彼女も私から離れる事など出来やしないのに
それでも溢れ出す
彼女の涙と拒絶を目にとめるたび
私はそのまま彼女に深く口付ける
拒絶を許さないで
静かに口角を釣り合げながら
そして自身を白に包みながら
黒を見下ろし歌う歌は
彼女と同じ灰色淋歌
共に染まろう、灰色に
愛していない、と抱き合いながら
愛している、と切り裂いて
共に歌おう、灰色淋歌
淋しさの歌
哀しみの歌
白を失った貴女と
黒に突き落とした私とだけが
奏でる事の出来る、愛の歌
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カイチョとくれあ
わっかりづらいー
くれあ戦直後に書いたやつ