軽々しく口にのせる「愛してる」
仮面を被って笑顔をのせて
運がよけりゃ身体だって差し出して
そうしてあたしは生きてるって実感を得て
だけど
だけど違うんだよ
あんただけは何かが違う
あんたに愛しているって言うたびに
胸の真ん中でミシリって何かが軋む音がする
どうしてだろう?
「愛している」よ…?
「綾那」
「っっだぁー!!あーもうっ!いーかげんにしろやー!!」
ドゴォーンッ★
「…っく!な、ナイスブロー…」
心地良い音と共に順の鳩尾に右フックが決まる
よっぽど良い具合に入ったのか順はそのまま崩れるように床に倒れた
いつもの会話
まるで何もない空っぽの言葉
ただ順が
教室にいた女子に大好きとかいってる現場に遭遇して
放置して教室をはなれたら後ろから順が追ってきて
なんかぴょこぴょこしながらいろいろ何かほざいて
それだけで
いつもの言葉
いつもと同じようなコミュニケーションだった
いつもとおなじ、なのに何故かイラつく
空っぽの言葉たちが胸にさざ波をたてていく
からっぽの…
からっぽなのは…本当に言葉なんだろうか?
順を殴る
順にイラついたから
順が愛していると言ったから
…私を愛しているといったから
…ああ、からっぽなのは私の優しさとかいう心のハタラキ?
順が愛しいてると
何でそんなことを言う?
何でソレを私に?
他の女子に言うような声で
愛していると、私に
「綾那さぁ、私が愛しているって言ったらどーすんの?」
それを初めて言われた時と
何の違いも無いはずの日々で
「はぁ?」
「ウッソ、ごめん。冗談でぇーっす!」
何も変わらないはずなのに
だけど何故か今はその言葉が猛毒のようで
愛している、その言葉を聞くたびに
胸の真ん中でミシリって何かが軋む音がする
痛いんだ、どうしようもなく
だから言わないで
その言葉を
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えーと、逆バージョン、みたいな?
両思いの不器用さん、みたいな?
みたいなみたいなウザイですね★
まぁ、前回の順とおなじく
今回もタイトル上までが順の視点。以下、綾那デス
でもまぁあれですね、究極の天邪鬼カップル?
綾那の焼き餅焼きー